人間と吸血鬼が共存する世界を実現するために。悲しみも束の間、カノンは次の一歩を踏み出す。そして少年は…「リベリオ・マキナ4—《白檀式改》紫陽花の永遠性—」
こんばんは。
再放送のドラマばかり観てるせいか、ラノベ読む時間が削られていく…ノーサイドゲーム最高でした( ;∀;)
そんな訳で更新も遅れぎみ。わたしが病気になって本を読む時間が減ったというのもありますが…
今日は「リベリオ・マキナ4—《白檀式改》紫陽花の永遠性—」(電撃文庫)を紹介します。
この4巻でこのシリーズは一区切りだそうです。
紫陽花?新しいオートマタ!?気になりますね(*'▽'*)
1巻の紹介ではないのでいろいろ説明は割愛しますm(_ _)m
…
高校生オートマタコンテストが終わった翌日。
深夜。カノンはリタとともにイエッセルの自宅を出る準備をしています。
街にはすでに《HW式》が至る所にいたのです。
理由は昨日のコンテストで《白檀式改》桜花が暴走し、母春海と同じ虐殺技師の汚名を負われそうになったからです。
全てはハウエルズによって。ハウエルズの悪事は暴けず、カノンと吸血鬼たちの作戦は完全に失敗へと終わりました。
失敗しただけではなく、カノンが調整した《HW式》の魔術によって水無月は消失…
少し補足すると軍事用オートマタ《HW式》は吸血鬼の生きた脳を使ってつくられた対吸血鬼オートマタです。
時を戻そう(エリオはぺこぱ気に入ってます)。
1時間後。涙を流しながらもカノンは準備を終え車へ。その荷物の中には水無月が好んで着ていたシャツを1枚入れて。
カノンは水無月が絶対に戻ってくると信じているのです。
向かった先はヘルヴァイツの南部、国境付近の山小屋。
そこは吸血鬼王ローゼンベルク達吸血鬼と彼らに味方する人(家族)が生活していました。
街には《HW式》がいるので、買い物は人間が行い、それを山の奥まで運ぶのは吸血鬼としっかり役割分担されていました。
翌日。
その補給物資を運ぶリタたち吸血鬼とともにカノンはローゼンベルクのいる山小屋に向かいます。
雪山を歩くこと数時間…
カノンたちは無事(?)目的地に到着します。
リタは父である吸血鬼王を呼んでくると行ってしまいました。
吸血鬼王ローゼンベルク……どんな人だろ……。
カノンがドキドキして待っていると…補給物資のチョコをつまみ食いする子どもがひとり。
ローゼンベルクはチョコが大好きと道中聞いていたカノンは子どもを引っ張り出し
「こら!つまみ食いはいけません」
と叱り付けます。
そこへ入ってきたのは大男。彼こそが教科書に載っているローゼンベルク王で…
「おはちゅにお目にかかります。…」
めちゃくちゃ噛みながらもあいさつするカノン。
「……カノン、何やってるの?」
戻ってきたリタは不審な眼差しでカノンを見ます。
「お父様、カノンをからかわないで」
そしてリタと大男の嗜めるような視線の先で
「我こそがロード・ローゼンベルクである。」
先ほどの子どもこそが吸血鬼王だったのです!
大男の方は侍従のバルサスと言います。
えぇーー!!Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
…
山小屋の食堂にて。
玉座に座るローゼンベルク王と向き合うカノン。
彼ら吸血鬼と共に立てた計画は失敗したが、成果はあったと言うローゼンベルク。
バルサスによって渡された新聞には『最強《HW式》の人工頭脳に活用される吸血鬼』という見出しが。
そして民衆の支持も得やすくなったと。
ローゼンベルクはカノンに目標を告げます。
「ヘルヴァイツ新共和国を興すのだ」
その新共和国は吸血鬼による統治ではなく、人間と吸血鬼の共同統治であると。
そして統治にあたり人間側の代表と再び盟約を交わすと言うローゼンベルク。
その新代表は現大公のヨハネス六十六世でもなく、皇太子のアルベルトでもない…
「でしたら、どなたを大公にされるのです?」
とローゼンベルク王に聞くカノン。
しかし、ローゼンベルク王はもはや1人しかいないであろうと。
「新大公はそなたであろう、カノン=ビャクダン=ヘルヴァイツ」
!?!?
カノンが一大決心を迫られる一方で、ハウエルズによる新公国のある研究所からひとりの吸血鬼が逃げ出しました。固い決意を持って。
で、結局《白檀式改》紫陽花って誰よー!!
ハウエルズによるヘルヴァイツ独裁が進む中、
もう守られてるばかりは嫌だと言うカノン。その思いを吐露する場面はとても感動しました。
そして一歩を踏み出すのですが、やっぱりどこか水無月を追いかけているところもあり…( ;∀;)
感動の場面もあればリタの殺人級の料理を振る舞う楽しい場面もありました(笑)
チーズケーキが真っ黒なのは笑いました(о´∀`о)
今回は区切るところが早めだったので紹介する内容も短くなりました。
それでは〜ノシ
次の更新はわたしの病気の状況で遅くなるかもしれません(-_-)zzz
街からグラフィティを守れ!!ライターは結束して立ち向かう。これはライターたちの"革命"の物語。「オーバーライト —ブリストルのゴースト」
こんばんは。
前回の宣言通り電撃文庫紹介します。
「オーバーライト—ブリストルのゴースト」(電撃文庫)です。表紙と帯のセリフがかっけーのなんのって。
先月の電撃文庫新刊で金の帯。《選考委員奨励賞》を受賞されています。
グラフィティ?ライター?知らない言葉が出て気になるかと思いますが、読めばしっかり解説もしてくれるので安心です。てかこの分野の作品って初めて読みましたね。
あ、ちなみにブリストルはイギリスの街の名前です。
…
日本からブリストルの大学に留学中のヨシはバイト先であるゲームショップ〈エイト・ビット・ワールド〉に向かっていた。
お店に入ると不機嫌顔で退屈そうにしている金髪少女が座っていました。
ヨシのあいさつをスルーするその少女の名前はブーディシア。通称ブー。表紙の子です。
そしてこのお店の店員(!?)
ヨシとブーがお店の掃除をしていると、来客が。
名前はジョージ。市の職員でグラフィティの推進を担当しています。そして常連客ではあるけど、何か買うわけでもなく…ブーと言い合いをして帰るだけっていう(・・;)
ただ今日は少し違うようで、
「店のガラス、落書きされてたよ」
ヨシは外に出て確認するとショーウィンドウの隅に小さな絵。それは大きな帽子を被ったガイコツがボートの上で槍を振り上げている絵でした。
なんでしょうこの絵。というヨシにブーは
「こんなのよくあるグラフィティだろ」
グラフィティ…(・・?)
知らないヨシにジョージが説明してくれます。
◯グラフィティとは
スプレーやペンを使って街の壁などに書くアート。NYを中心に世界中で発展。本来はヒップホップ・カルチャーの一部である。そして…
多くの場合、犯罪である。器物破損に該当します。
描くでも塗るでもなく書くと表記するのは、グラフィティは自分のニックネームを落書きすることが始まりというのが定説だから、だそうです。
故にグラフィティを書く人はライターと呼ばれます。
なるほど。勉強になります_φ( ̄ー ̄ )
このジョージの説明にブーが付け加えます。
「ここブリストルは、そのグラフィティの聖地なんだぜ」
あの有名で謎だらけのバンクシーもブリストル出身なんですって!バンクシーならエリオも知ってる(*⁰▿⁰*)
…
話を戻そう。
ただこのガイコツの落書き、ブーは何かを知っているようで…ヨシは追及します。
ブーによると、その落書きはステンシルという方法で書かれたものである。
そして複数犯であるということ。
ブーはその犯人に心当たりがある。
っとその前にステンシル???
◯ステンシルとは
切り抜いた型紙を使って上からスプレーを吹いたもの。グラフィティは犯罪なので、このような素早くテクニックも時には必要ということなんでしょう。
…
ヨシとブーに連れられ向かったのは画材店。
店内に入るとヨシは見覚えのあるスプレーを見つけます。
94と書かれたスプレー缶。
それはヨシが留学したばかりの頃。街で迷子になった彼がたまたま見つけたグラフィティ、それを書いたライター。そして94と書かれたスプレー缶。あの時あった缶と同じ数字でした。
その店内にはスキンヘッドでサングラス付けてムキムキの男性が。名前はアイオン。画材店の店員で、日本文化(禅)に造詣があり、彼もまたライターです。
そこでヨシはアイオンに教えてもらいます。
グラフィティは競争の側面を持っているが絶対の決まりがあって、それは
上書きするときは、より手のかかった、あるいは優れた作品を書く
というものでした。
そしてもうひとつ。
ブーディシアは一級のライターであり、この辺りでは〈ブリストルのゴースト〉と呼ばれた天才であると。
…
画材店を出たふたりが次に向かったのはベアー・ピット。広場です。
アイオンに教えられたブリトーのお店には男がふたり。落書きの犯人です。
彼らに落書きを消させ、ブリトーをアイオンに届けさせたブー。
これで一件落着、と思いきや。
翌日。
エイト・ビット・ワールドのショーウィンドウに再び落書きが。しかし今度の落書きはガラス一面を覆うほどの大きなグラフィティでした。
困惑するヨシと店長のラディシュ。そこへブーがやってきます。グラフィティを見て固まるブー。その目は困惑というより驚きのような目で…
続いてジョージがやってきて、このグラフィティには復讐(リベンジ)と書かれている。昨日の奴らを率いているリーダーが手下に書かせているとヨシに言いました。これは報復だと。
そしてブーがいないことに気づくヨシ。
ジョージの言葉も待たずに走り出しました。
…
ヨシが向かった先はベアー・ピット。
昨日のふたりに話を聞こうとしたらブーが来て
「あいつに見つかる前に行くぞ」
とこの場を離れようとしますが
「あらまあ」
そこへ登場したのはグラフィティ集団《女王熊の復讐(クイーン・ベアーズ・リベンジ)》のリーダー、ララでした。青緑に染められた髪と露出の多い格好が目を引く女性。団員からはキャプテン(海賊)と呼ばれています。
向かい合うふたり。
店のグラフィティを消しに来いと言うブーに
「なんの話?」
とララ。
「そんなの、書いてないわ」
!?!?
ではあのグラフィティは誰が書いたのでしょう???
その水面下では。
市議会による決定で着々とグラフィティは街から消え去ろうとしているのです!!
ブーディシアはなぜグラフィティを書かなくなったのか。
ヨシはなぜブリストルに留学に来たのか。
ふたりには共通点があり、それはこの街の変化と共に、彼らも大きく成長していくのです。
なせ人はグラフィティを書くのか。
それぞれのグラフィティの守り方。
人の心を動かすほどのグラフィティ。
ララのグラフィティへの思い、街への思い…とても感動しました。
次もまた電撃文庫紹介する予定です。それでは〜ノシ
"主人公"への強い憧れ。そんな彼が選んだ仕事は…本の世界に入りヒロインのハッピーエンドを目指すこと!?「アンフィニシュトの書 悲劇の物語に幸せの結末を」
こんばんは。
今回も懐かしラノベ紹介しようと思ったのですが…電撃文庫の新刊買ったのでそちらを投稿します(>人<;)
「アンフィニシュトの書 悲劇の物語に幸せの結末を」(電撃文庫)です。
アンフィニシュト…終わっていない、つまり未完。
ちなみにジャンルはループアドベンチャー(あとがきより)と言うことです。
…
『"主人公"募集』
さて。このチラシを見てあなたはどう思うでしょうか。
大半の方は間違っても面接の電話はしませんよね?だって怪しすぎますもん。
その文言の下には募集要項があり、
十代後半の男性。資格不問。その下には電話番号。やっぱり怪しい…
しかし。主人公というものに強い憧れを抱く男子高校生は偶然にもこのチラシを登校中に見つけてしまったのです。
名前は小樟輝馬(ここのぎてるま)。クラスでは目立たない存在で自分はモブキャラなんだと決め付けているちょっと暗めの高校生。
昼休み。教室で応募しようか悩む輝馬。それが顔に出ていたのか、彼に話しかけるクラスメイトがひとり。
名前は伊勢山隼人(いせやまはやと)。剣道部に所属するハーフイケメン(金髪)。クラスの人気者で、輝馬とは真逆に位置する存在。
しかも家族のためにアルバイトもしているという…最強か( ;∀;)
たまたま席が隣同士になったから話すようになったふたり。
輝馬はバイト応募の電話をしよう踏ん切りがつかないと打ち明けます。
それに対する隼人の答えは、気になるなら受けてみろよ。
「物は試しだ試し」
と笑顔で。
その日の夜。
輝馬は思い切って電話をします。
電話口の向こうでは何やら騒がしかったけど、とりあえず明日面接することが決まりました。
ただ…怪しさは何一つ払拭されなかったので、輝馬は自宅近くのお店に行きそこへ迎えが来てくれるということになりました。
翌日。お昼。待ち合わせ場所。
黒い高級車で迎えがきました(!?)
乗っていたのは若い男性、名前は時任清次(ときとうきよつぐ)。昨日の電話の相手で、洋館の執事をしているそう。
時任さんはメガネ愛好家。なかーま( ´ ▽ ` )ノ
時任に促され、輝馬は車に乗り面接会場である洋館に向かいます。
彼の乗る車に乗り、面接を受ける会場へ行くのですが…
車は市街地を抜けて山道へ。
そして舗装されていない道を走る車。
つのる不安。
…
不安。
まだどんな仕事なのか全くわからない状況ですもんね!合意の上での誘拐みたいな?(なんだそれ)
無事に洋館に到着。依頼主のお嬢様を呼ぶから部屋で待つように時任に言われた輝馬は大人しく部屋で待つことに。しかし。
ガタタタッ!
隣の部屋で何かが崩れる音がしました。
怪奇現象か!?と思いながらも隣の部屋に入ると、本棚ひとつが傾き床に本が山積み状態になっていました。
突然、その山の頂上から左手が突き出されたのです!((((;゚Д゚)))))))
その山を退けて中から出てきたのは黒髪美人(表紙の女性)。大丈夫ですか?と声をかける輝馬。
その返事は、
「やあ、おはよう」※昼です
…
そんな彼女こそがこの洋館の主、霧ヶ峰絵色(きりがみねえしき)。とっても面倒くさがりなお嬢様。
軽く自己紹介を終え、霧ヶ峰は輝馬に質問します。
「テルマ君は本は好きかな?」
テルマをカタカナにすると急に青山感増すよね〜
そしてもうひとつ。
「もし自分が本の世界に入り、その物語の主人公になれるとしたら、テルマ君はその世界で何を一番に大切にしたいかな?」
輝馬のこの質問の答えは霧ヶ峰が求めていた回答そのものでした。
3人は輝馬の仕事場所である地下に移動します。
そこは六畳ほどの部屋で、本が一冊も置かれていない…
ガチャリ。
気付くと輝馬だけが部屋に閉じ込められた状況に。開けてくれと言う輝馬に霧ヶ峰は
「机の引き出しに本が入っている。それを読んでみろ」
と言う。その本をめくったのですが、書いてあるのは冒頭のみ。
この続きを考えるのか?無理だ辞退しようとするが、急激な眠気により机に突っ伏してしまいます。まどろみの中霧ヶ峰の声が聞こえました。
「ヒロインのハッピーエンドを目指せ」
そして輝馬は本の世界へ。
学校生活と違い、この本の世界では主人公として誰かに必要とされていることに嬉しさを感じるシーン。それは輝馬が憧れていた状況。
ハッピーエンドとバッドエンド…それは各々の味方で変わる、何を主軸としてみるかによってというのはエリオにはとても響くものがありました。
確かに、考え方は人それぞれですもんね。
どの人物に感情移入するのかも然り。
広い視野で物事をみるってすごい大切、うんうん。
ヒロインをハッピーエンドに導く…それはとてもとても長くて過酷なこと。それに輝馬が行動するのは本の世界。
そう、現実と違ってやり直せる世界なのです。数え切れないほどの物語を経験し、無事ヒロインのハッピーエンドを目指せるのでしょうか???
次巻は何ジャンルの物語に入るのかなぁ楽しみです。
次も電撃文庫を紹介する予定です。それでは〜ノシ
滅びゆく中で。その出会いは世界を救う。方法は相思相愛の相手に殺されること!?「殺×愛 0 ーきるらぶ ZEROー」
こんばんは。
コロナの影響でテレビドラマの再放送が多くやっていますね。懐かし〜
最近のラノベ紹介も比較的新しいものが多いので、今回は少し懐かしさを感じるラノベ紹介します。
「殺×愛 0 ーきるらぶ ZEROー」(ファンタジア文庫)です。
ナンバリングは0ですが、他の作品で言う1巻と同じです。なので読むときは0巻からですよー!
全8巻です。程よい巻数。
0巻から始まるのは読めば納得すると思います。まだ始まっていないと言うのか、これから始まると言うのか…
ジャンルはラブストーリー?ですかね。アクションシーンもあります。
…
3月。神代市。
小学校跡地でビール片手にまだ早い花見をする高校生椎堂密(しどうひそか)たちクラスメイト。
遠くの海と街のシンボルの灯台を見ることができる高さで、盛り上がるみんな。
服を脱ごうとする猿渡三聖、それを注意するクラスのまとめ役雪村珊瑚、猿渡に続いて脱ごうとするいいんちょの栗木坂有香。そしてそれを止めに入る密の幼なじみ萌月来夏。
…みんな酔ってるもんね(⌒-⌒; )
そこへ遅れてやって来たのは車椅子に乗った片桐凪沙とそれを押す相沢尊。言い争いをしてるけど仲のいいふたりです。
何度目かの乾杯で盛り上がるみんな。未成年なんて関係なし。
世界が滅びに向かっている今では。
乾杯で盛り上がる中、
ゾクッ
激しい悪寒と強い違和感が密を襲います。
みんなが指を差す方向。
遠くの灯台の周りに白い影が漂っています。
その白い影の正体は
天使
白い大理石でできた美女像のような怪物です。人類の敵。
天使が無数の矢を放ち、灯台が崩れます。
そしてその残骸は宙に浮かび…やがて空へ消えました。
いったいどーなってるのだ!?!?
◯
6年前。
謎の存在《天使》によって世界滅亡(カーテンコール)が始まりました。
それは建物も人もすべて破壊され、消えていくという現象(《回収》)が起こりました。
その《回収》の後には空から冷たくない雪《紙吹雪》が降ります。
混沌とした世界でも、なんとか平穏を取り戻し学校にも通えるようになった現在。
しかしいつ現れるか知れない天使に恐怖する日々が続いています。
その世界滅亡が終わる方法を知っているのが椎堂密。
方法は密が相思相愛の相手に殺されること。
彼はずっとその相手待っているのです。
自分が卒業式の日に殺されると決めているから。
そして。
椎堂密は《不死身の力》を宿しており、天使の出現を予兆することができるのです。
…
時を戻そう。
彼らがなぜ早い花見をしていたのか。
それは、
クラスメイトが《回収》されたからです。
…
4月。
春休みが終わり3年生になった密。
その日は学校で昼に天使の違和感を感じ、夜も違和感を感じたので学校へ向かう密。
予想通り出現する天使に不死身の特性を活かし、腕を犠牲にしようとすると
「ひーちゃんっ!」
とまさかの来夏が教室に入ってきました。
天使の攻撃が来夏に向かいますが、密が彼女の手を引いて全力で逃げ切りました。
逃げ切れたのも束の間、天使に追いつかれるふたり。その数10体以上!!
絶体絶命。自分は不死身だが来夏の死を覚悟した密。天使の群れが彼らを襲おうとしたその時。
黒衣の少女が舞い降り、天使を剣で斬り殺したのです!!あっという間に天使を全滅させた少女。
銃では殺せない天使を剣で殺す存在で、世界滅亡を阻止するために天使と戦う組織ARICE
対天使兵器(ルシフェリオン)
その少女は密がずっと探していた"あの人"と同じ力を持っている対天使兵器で…
それは密を殺してくれる少女が来たということです。
その対天使兵器の少女の名前はサクヤ(有栖川咲夜)。
彼女は密に質問します、
「ようやく見つけた。おまえが、オメガ?」
オメガと言うのは密の別の名で、最後の人類を意味します。つまり滅びゆく人類を一番最後まで見届けるという事。見届けるまで死ぬことができない。
故に密は不死身なのです。
またオメガは人間の始祖アダムの対になる存在。
世界を救うにはオメガを殺し《神の計画(アポカリプス)》を崩壊させるしかないと言うサクヤ。
密は
「僕を殺すためなら、なんでもするよね?」
「無論」とサクヤ。
だったら……と密はサクヤに提案します。
「僕と、恋愛しないか」
死にゆく街、世界。天使によってなにもかもが跡形もなく消えていく。密は卒業式の日に無事(?)殺されるように…少女との恋は成就するのでしょうか???
高校卒業まで残り1年弱。
かなり端折りましたが、他にも多くのキャラクターが登場します。吸血鬼とかね!
密とメインヒロイン以外のキャラクターとの掛け合いはラブコメ感あって楽しかったです。結末がわかっていると、荒廃した世界でこの一瞬一瞬が彼らにとって大切な時間だったんだと思うとジーンと来ますね( ;∀;)
今回は0巻の内容だけ紹介しました。
それにしても時系列があっちこっちしてて…あまり上手く説明ができたかは不安ですがm(_ _)m
それでは〜ノシ
偶然見つけたトンネル、そこは時間の流れが遅くなる不思議な空間!?彼はそこで検証を始める。すべては妹のために。「夏へのトンネル、さよならの出口」
こんばんは。
外出自粛なのでYouTubeでクラシック聴きながらラノベ読んでますエリオです。
こんなに天気がいいのにね!( ;∀;)
今日は夏を先どりということで(?)、「夏へのトンネル、さよならの出口」(ガガガ文庫)を紹介します。
いやぁものすごく感動しました。この1冊で話は終わっているので是非読んでいただきたいです。
そしてイラストがとても綺麗ですね。キャラクターだけではなく、彼らがいる背景までも鮮明に想像できるような素晴らしいイラストです。
…
7月の始め。
海も山もある田舎町の香崎高校に通う2年生塔野カオルは駅のホームで電車を待っています。
過剰なまでのセミの鳴き声や激しい日差し…夏は嫌いだと気疲れしながら。
そして電車が鹿と接触したため遅延が発生と。遅刻確定/(^o^)\
「ウラシマトンネルって知ってる?」
隣のベンチからそんな話が聞こえてきました。発言元は同じ高校に通う女子生徒ふたり。
カオルは彼女たちの話に耳を傾け、そこからわかったことは
ウラシマトンネル。そこに入れば欲しいものが何でも手に入る。その代わり年を取る。
と言うものでした。その話について考えていたら、ふと思い出したのです。
そういえば今日転校生が来るのだと。
花城あんず。
それが東京から来た転校生の名前だと、遅れてきたカオルは友人の加賀翔平に教えられます。しかも黒髪ロング美人(表紙の子)。
しかしその転校生は周りに一切興味がないのか、思ったことをストレートに言うのが当たり前なのか…性格に難ありで。早速クラスメイトと距離ができているようで(^-^;
おまけに勉強もできるし運動能力も高い。
当然クラスには彼女を気に食わない人もいて…名前は川崎小春。染めた髪、短いスカートと校則違反全開の身だしなみだけど、クラスで一番の美人。
そんな川崎は花城をパシらせます。ジュース買ってこいって。
言われた通りに買って来た花城。しかしそれを川崎に渡すことなく自分で飲んだのです!
や、やべーやつ!?∑(゚Д゚)
放課後。
今度はカオルが川崎にパシられアイスを買いに行かされます。自分の芯がないカオルはすっかり川崎のパシリに慣れ切っていて…
断れよと言う加賀にしゃーなしと答えるカオル。
川崎にアイスを渡し、逃げるように帰るカオル。
最寄駅で降りて家に帰る途中、カオルに声をかける少女がいました。
それはカオルの妹カレン。逃げ水という言葉を知らない彼女は必死にカオルに「晴れと雨の境だよ」と笑顔で。
それが逃げ水だとわかるカオルは妹に説明をしたかったけど、固まって声が出ず何も言い出せません。
やがてカレンは陽炎とともに消えてしまいます。
そう。カレンは5年前に亡くなっているのです(!?!?)
それがきっかけで塔野家はめちゃくちゃに。母親は蒸発し父親は情緒不安定…カオルは現在父親とふたり暮らし。父親とカオルの血は繋がっていません。
カレンの死をずっと自分のせいだと考えて来たカオル。もしも、あのとき。ああすれば。妹は死ななかったのではないか?
夜。日付が変わろうとする時間。
カオルは散歩に出かけます。
1時間ほど歩いた頃。トンネルの前まで来たカオル。そこは電車が通るトンネルで、その近く。線路脇。
手すりがあり、下へ続いているよう。
好奇心から降りてみようと決めたカオル。その先には…トンネル。
さっきと違い少し小さめ。でも出口が見えない。
引き返そう。そう思った時にふと思い出しました。
『ウラシマトンネルって知ってる?』
…
携帯のライトを使いトンネルを進むカオル。
その先。無数の白い鳥居とその間にある松明。
加えてケータイは圏外。やばい空気を感じ、引き返そうとするカオル。
そこへ奇妙な現象が立て続けに起きます。トンネル内にカレンが履いていたサンダル、昔飼っていたインコの登場。幻覚ではなく、本物だったのです!
さらにカオルは思い出します。トンネルのウワサの続き。年を取る。
逡巡も束の間、彼は全力で引き返しトンネルを出ます。顔も老けてなくてホッとするカオル。
しかし。帰宅したカオルに父親はいつもと違い優しく接していて、
「まったく、一週間もどこで遊び呆けていたんだか……」
イッシュウカン?どゆこと???
ウラシマトンネルのウワサは本当だったのかもしれない。カレンとまた暮らせるかもしれない。そう考えたカオルはひとりトンネルの検証をすることにします。
しかし、それを転校生の花城に見つかってしまい…ふたりでウラシマトンネルについて調べます。理由は花城がカオルに興味を持ったから…!?
果たしてふたりはトンネルのその先で、代償と引き換えに欲しいものを手に入れるのでしょうか。
クラスでは孤高の花城がカオルと一緒に行動する真意とは???
人生のあり方、生き方について語る場面は本当によかったです。花城が特別にこだわる理由やカオルが普通でいいと考えている理由。
それらを抱いてウラシマトンネルの検証に臨む姿…とても感動しました。
ウラシマトンネルによってもたらされる恩恵、代償。それらを乗り越え彼らは成長し少しずつ前に進むのです。ホント感動しました(何回感動言うんだ)。
それでは〜ノシ
ヒロイン全員が嘘をついている!?でも彼女たちの愛は本物。失った記憶を取り戻し、真相を究明するSM(少しミステリー)ラブコメ「嘘嘘嘘、でも愛してる」
こんばんは。
始まりましたGW、もといステイホーム週間(エリオは明日仕事)。大量の積ん読消化を予定してます。予定は未定…
さて。今回も前回と同レーベル作品である「嘘嘘嘘、でも愛してる」(ファンタジア文庫)を紹介したいと思います。
なんと!ファンタジア大賞の金賞+橘公司賞を受賞したラノベなのですよ!
エリオこういうのに弱いのです。金色に輝く帯につい目が(笑)こうして積ん読が増えるのであった。めでたしめでた…くはない(´・_・`)
ラブコメにミステリー、おまけに感動と。駆け抜けるように読んでしまいました。ラブコメパートいちゃいちゃしすぎぃ!!(^-^;
ちなみにSMってのはあとがきで作者さんが言ってた言葉です。
…
「どういうタイプの女が好きかしら?」
いきなり3人の美少女に貧乳か巨乳、それか普乳(ふつにゅう)…どれが好きなのかと問われる主人公(くー助)。なんだフツニュウって(笑)
返答に困る質問をして、姦しく騒ぎ立てる3人。
そんな彼女たちに対するくー助の返しは
「そんで?お前ら一体誰よ」
ん???
高校2年生の10月半ば。くー助(本名不明)は公園の近くで車にはねられ頭を打ち、記憶を全て失ってしまったのです。現在病院でリハビリ中。
逆行性健忘症と呼ばれる病気で文字の読み書きや生活に必要な名前は覚えているのですが…他人との記憶、家族との思い出。それらを全て失ってしまったのです。
そんなくー助と事故前まで親しくしていた(?)3人の美少女(表紙の3人)。
〈人物紹介はドラゴンマガジン2020年5月号も参考にしました〉
まず1人目。色町紙織(いろまちしおり)。
大人っぽい印象の黒髪ロング美人(巨乳)。くー助のクラスメイトで、席は隣。くー助のことを「くーたん」と呼びます。いつも一緒にお昼(色町手作り)を食べる関係。ヤンデレ属性入り気味。
2人目。花屋敷花蓮(はなやしきかれん)。
活発な茶髪ショートのスポーツ美人(普乳)。くー助とは小学校から一緒の幼なじみ。くー助のことを「くーくん」と呼びます。そしてM…マリアじゃないよ!マゾの方!女子サッカー部所属。
そして最後、3人目。雪縫霙(ゆきぬいみぞれ)。
銀髪ミディアムのスレンダー美人(貧乳)。くー助との関係はわからないが、仲のいい女友達。くー助のことを「くーさん」と呼びます。思ってることをすぐ口に出す毒舌な一面があるがメンタルは弱め。
と簡単な自己紹介を終えたけど、まだ何も思い出せないくー助。彼女たちの距離感にもドギマギ…
思いの外無事だったくー助は来週には退院して学校に戻れると聞いて安心する色町。
色町はくー助しか友達がいなくて…そしてくー助も友達は色町しかいないという事も発覚!∑(゚Д゚)
花屋敷は美人3人がお見舞いに来たのだからとフォロー、雪縫は大爆笑(^-^;
退院して数日後。
くー助は雪縫と一緒に登校します。記憶以外は無事なので2人は他愛もない話をしながら学校へ向かいます。
自分のクラス前で雪縫と別れ、いざ教室へ。みんながくー助を見るけど、その目は困惑気味で…
そんな中、
「おはよう、くー助くん。」
と三つ編みメガネの女子がやってきて、くー助の席へ案内します。
そこへ色町もやってきて席を案内したのは委員長の雛山もえだと教えてくれました。
そこでくー助はふと思ったことを色町に聞きます。なんでクラスに色町以外の友達がいないのか。
どうやら入学したての頃インフルにかかってしまい…友達を作る機会を逃して、そのままズルズルと今日まで来てしまったとか。悲しい!どっかのヒキタニ君思い出すね!( ;∀;)
昼休み。
くー助は色町とあーんをしながらランチを食べて、楽しくラブコメっていたら
みしり、
それはくー助の頭にドリルで穴を開けられるような頭痛で。次の瞬間。
彼が失っていた記憶が少し、見えたのでした。
(作中では記憶喪失の部分は太字で記載)
それはくー助が色町を初めてお昼に誘った場面でした。
そしてそれが嬉しくなったくー助は席を立ち、色町の後ろに近づくと…バックハグ!
※教室です(+周りの冷ややかな視線)
この記憶が少し戻ったのをきっかけに、くー助はより多くの記憶を取り戻したいと思うようになります。
放課後。
くー助は色町以外のふたりを探すため、学校をウロウロ。
そして花屋敷を見つけます。向こうも気付き、ふたりは一緒に帰ることに。
花屋敷のアホ発言にツッコミをしつつ、くー助は色町と話をしていたら記憶が少し戻ったことを彼女に説明します。昔していたことを再現してくれないか?と。
すると突然花屋敷はくー助の手を強く繋いだのです。
すると。後頭部に鈍痛が襲います。
また失っていた記憶が少し、戻ったのです。
それはくー助と花屋敷が雪道をふたりで手を繋いで歩いている場面でした。
それを聞いた花屋敷はくー助を抱きしめます。
「好き、嫌いじゃないの。一番、大切だったんだよ」
翌日の放課後。
くー助は3人のうち残るひとり、雪縫を探すため校内をウロウロ。見つからずに諦めていると自分のクラスの階で彼女を発見。
昨日ふたりにも話したことを雪縫にも話しました。記憶を取り戻すことに協力してくれと。
快諾する雪縫。それは他の2人とは違くて。
実は他のふたりの協力は含みのある言い方で…
できることなら、思い出さなくていい
という意味合いがあるようでした。
快諾したものの、上手く説明ができない雪縫。記憶を取り戻す協力は今度の日曜にデートをするということで話はまとまります。
その夜。
事故にあった公園の近くに来たくー助。
やっぱり何も思い出せないかと思っていたら、公園の前をスカート姿の女性が通ったのが見えて。
その時。脳内にけたたましいアラートが鳴り響きます。また記憶が少し戻ったのでした。
しかし。その記憶は、くー助を困惑させるもので…
誰かが自分を殺そうとしていた。
くー助は誰かに背中を押され、その結果車にひかれたのだと。
そしてその場から走り出す背中とスカートは、くー助が通う九ノ里高校の制服だったのです!
となるとそれを行ったのはあの3人のうちの誰か…
くー助は全ての記憶を取り戻そうと決めたのです。
記憶を取り戻すことは、自分を殺そうとした犯人を捜すことになる…
それをすべて知ったうえで、くー助はどう行動するのか?
ラブコメパート面白かったです。ヒロインたちのボケとくー助のツッコミ最高٩( ᐛ )و
色町の問題発言とか花屋敷の料理とか雪縫が意外と大食いなところとか…とにかく楽しかったです!
そして記憶が少しずつ戻る場面。次の記憶は?と気になり最後まで一気に読んでしまいました。
かなり長くなってしまいましたm(_ _)m
それでは〜ノシ
この世界を変えられるのはスパイだけ。『灯』は迫り来る不可能任務を遂行できるのか!?「スパイ教室02 《愛娘》のグレーテ」
こんばんは。
読書の春、送ってますか〜?(笑)
今日は楽しみにしていましたラノベを無事に読み終えたので紹介したいと思います。
「スパイ教室02 《愛娘》のグレーテ」(ファンタジア文庫)です。痛快スパイファンタジー!
いやぁ今回も見事に騙されましたね(褒めてます!)。先に言ってしまうと表紙の女の子たちは今回活躍しません(!?)なんでも人気投票で1位になったものの、物語の都合上2巻では出せなかったそうで…(2巻のあとがきに記載)
今回はサブタイにも書いてある通りグレーテがメインです。
グレーテは天然?でクラウスとグレーテのやりとりは思わず笑ってしまいました。
グレーテは変装のスペシャリスト。赤髪のスレンダー美人でクラウスに恋心を抱いています。リリィ曰く「男装に向いてる体型」。ひどすぎない???
極度の男性恐怖症(クラウスは別)。
コードネーム《愛娘》は彼女の切ない過去に由来するものです。男性恐怖症である理由もしかり。
…
(1巻で)無事に任務を遂行し、臨時チームだった『灯』は正式に三十九代目『焔』として動き始めた頃。
少女たちは10日間の休暇を経て、再び陽炎パレスに集まり、クラウスから次なる任務の詳細を知らされます。
クラウスは落ちこぼれだけで構成された『灯』のボス(教官)であり、全滅したとされるスパイチーム『焔』の生き残りです。極上だ、が口癖。
『灯』の当面の目標は『焔』を壊滅させた集団『蛇』の捜査ですが、まずは目の前の任務から。
次の任務について話そうとしたクラウス。陽炎パレスに集まった少女たち…のはずが居たのはリリィだけ。
と思いきや隠れていた少女たちは一斉にクラウスに襲いかかります!
前巻でクラウスが少女たちに言ってましたよね、
「僕を倒せ」
という訳で今回も手段を問わず襲撃するのですが、あえなく失敗。
そんな少女たちにクラウスはコツを教えるのですが、
「奇襲はふわっとやる。以上だ」
…そうだったこの人の説明感覚的すぎて全然わかんないんだった(^-^;
気を取り直して。クラウスから少女たちに次の任務の説明をします。
正式なチームになって最初の任務!と意気込む少女たち。しかしクラウスは
「初任務なら終わったぞ?」
……え?
これから行う任務は6つ目なんだってーすごーい
クラウスは少女たちの休暇中も任務を遂行していたのであった…
しかし、これから行う任務はクラウス1人では無理だと内閣府の対外情報室の室長Cに言われたため、少女たちを任務に向かわせるという苦渋の決断をしたのでした。こうしている間にもガルガド帝国からスパイが送り込まれ共和国が侵攻されているのだから。
そして次の任務は「暗殺者殺し」です。
ターゲットの名前は「屍」。共和国の政治家を殺した人物です。
この情報を掴んだ仲間は殺され、それを引き継いだ者も殺されたため、不可能任務に。
その不可能任務を行う前に国内に潜むスパイの摘発をすることに。彼らを殺すのではなく捕縛するというもので。
クラウスはリリィを連れてスパイの潜伏先へ向かいます。
リリィの任務は1時間ほど街を散策し飲み物を購入して戻ってくるという…お使いじゃん!(笑)
そして順調にスパイを摘発し、身柄を仲間に引き渡し無事に任務完了…と思いきや不覚にもリリィに毒針を刺されます。
リリィはクラウスがそう命令したと言っていて(???)
それを聞いたクラウスはすぐに理解します。クラウスとリリィが2人ずついると。
その正体はグレーテで彼女の完璧な変装で見事に騙されたクラウス。この計画もグレーテが立てたものです。しかし毒は完全に回っておらず、結局少女たちの襲撃(リリィだけ知らされず)は失敗に終わります。
その時に明らかになりました。クラウスが『焔』が壊滅してから休むことなく…約15ヶ月も働いていたことが。
クラウスの複雑な胸の内。リリィたちがまだ任務を遂行する実力に達していない。しかしクラウスには確実に疲れが溜まっているのです。
「僕はお前たちを頼れない」
…
とは言ったものの、迫り来る「暗殺者殺し」の不可能任務。
その時クラウスはふと思いました。今日の自分の任務は誰にも話していない。グレーテはいつ計画を立てたのか。
「2秒……それが、今回の計画を練り上げた時間です……」
と答えるグレーt
2秒!?!?
これを聞いたクラウスはグレーテに協力を頼みます。彼女がこのチームを次の段階に進むためのキーパーソンであると。それには彼女の強い覚悟が必要でもあります。
こうしてクラウスは少女たちに次なる任務の説明をします。
今回の任務は8人全員ではなく、4人。
「現時点における-『灯』最強の4人で暗殺者に挑もう」
しかし。選抜された4人は実力に不安なメンバーで…
不可能任務、無事遂行できるのでしょうか???
教え方は相変わらずだけど、しっかりと彼女たちのことを見ていたクラウス。
不可能任務に臨むという緊迫した場面ではあるけど、微笑ましい場面もありました。
少女たちはクラウスの力になりたいけど、自分たちだけではまだ実力が足りない。
クラウスは少女たちに任務を任せたいけど、彼女たちが死んでしまったらと考えると任せられない
という葛藤シーンは個人的には結構ウルウルきましたね( ;∀;)
3巻も楽しみです。それでは〜ノシ