ラノベが読みたい!

好きなラノベを、メディアミックス関係なく。私が読んだラノベのあらすじをもう少し詳しく書いて紹介していきます。 積読消化に追われる毎日。仕事には全く追われていない。

アナタもきっと騙される!?痛快スパイファンタジー「スパイ教室01 《花園》のリリィ」

こんばんは。

 

わたしは時々ドラゴンマガジンを買うのですが(主に特典が小説の場合)、新作で気になるタイトルがありました。それもファンタジア大賞の《大賞》。

その時は短編でその本編が先月発売されたので買ってみました。もうひと月経ってますね!

経ってますね…ε-(´; )

 

 

今日は「スパイ教室01 《花園のリリィ》」ファンタジア文庫を紹介します。

 

 

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スパイ教室01 《花園》のリリィ 著者:竹町 イラスト:トマリ

 

 

リバーシブルカバーなので、せっかくだからリバーシブルの表紙にしました。初回限定版だけみたいですし。

裏のあらすじによるとジャンルは痛快スパイファンタジーということです。

 

 

 

スパイたちの情報戦である「影の戦争」が各国で繰り広げられている世界。

それは武器や兵器を使い、戦勝国も敗戦国も共に多数の犠牲、それもほとんどが民間人である「光の戦争」が終焉を迎えた世界。

 

 

その「光の戦争」で被害を受けたディン共和国が舞台です。

被害を受けた理由は隣国ガルガド帝国の一方的な侵略。最終的にはガルガド帝国は敗戦国になります。

 

 

その後ディン共和国は「影の戦争」を勝ち抜くためにスパイ教育に力を入れます。

その結果国内にいくつかのスパイ養成機関が設立されます。そこで厳しい(死者が出るほど)卒業試験をクリアした者がスパイになれるのですが

 

 

 

『不可能任務』を専門に扱うチーム『』が臨時で発足され。このチームに落第ギリギリの17リリィ、コードネーム『花園』(表紙右の子)が選ばれるところから始まります。卒業試験も受けずに。

 

『不可能任務』というのは一流のスパイでも任務成功率一割未満、死亡率九割超えの任務です。

 

 

 

((((;゚Д)))))))

 

 

 

しかし拒絶することなく、リリィは『灯』に行くことを決意します。

バスと汽車を乗り継いで1日。港町の『灯』がある洋館、陽炎パレスに着いたリリィ。扉を開けるとそこには、

 

 

自分と歳が変わらない6人の少女。

 

 

彼女たちもまたリリィと同じく落ちこぼれと言われるような問題児。それと

 

 

「極上だ」

 

が口癖の『灯』のボスで世界最強のスパイ、クラウス(表紙左の男性)。彼は続けます、この7人で不可能任務に挑むと。そしてその任務が行われるのは1ヶ月後。

 

 

無理じゃない???(-; )

 

 

7人はこれから陽炎パレスで共同生活をすることになります。訓練は明日からということで、彼女たちは親睦を深めることに。

 

 

 

翌日。クラウスによって『灯』が遂行する不可能任務の詳細が明らかになります。

内容はガルガド帝国の研究施設潜入ミッション。施設内のある物を盗み出すこと。

 

先月この任務に関わったスパイチームが全員死亡したので情報はゼロ。

 

 

いや、無理だって〜

 

 

しかしクラウスは彼女たちに

 

「心配するな」

 

 

「僕の授業をこなせば、不可能任務など児戯に等しい

 

 

確かに、世界最強のスパイだって言ってるし教育には自信ありそうだしと期待する7人。

 

早速クラウスは南京錠6個を1秒で開ける技を見せ、

 

 

「鍵はこのようにーいい具合に開けろ」

 

 

「さて、次の講義だがー」

 

 

あれ?解説は?と聞くリリィにクラウスは

 

 

「(解説は)終わりだぞ」

 

 

 

……

 

 

 

「まさか、理解できないのか?」

 

 

いやできるかーっ!!!

 

 

今後の授業予定を聞いてそれは確信に変わります。

 

クラウスは教えるのが下手。というか

 

説明が感覚的すぎて全然わからない!なんだいい具合ってさ!!

 

 

クラウスの腕は確かだけどポンコツ具合に絶望する『灯』メンバーたち。任務当日も彼が指揮をとるのですから

 

そんな中リリィは自分の持つ特異体質を使えばこの絶望的な状況を打開できると思い実行に移します。それは

 

 

クラウスを暗殺すること。

 

 

彼女はひとりでそれを実行することに。しかし用意周到なはずのその目論見は世界最強のスパイにはバレバレで失敗に終わります。リリィの凡ミスでふたりとも死にかけますが(笑)

 

 

 

しかし。この一件でクラウスは妙案を思いつきます。

彼女たちが陽炎パレスに来て4日目。メンバーを集めたクラウスは言います。

まずはリリィを『灯』のリーダーにすること。

 

 

 

「お前たちは捨て駒ではない。僕が、死なせない」

 

 

 

そしてもうひとつ。

 

 

 

「お前たちを高める方法は既に思いついた」

 

 

 

黒板に大きく文字を書き込んでいきます。

 

 

 

『僕を倒せ』

 

 

 

かくしてクラウスが思いついた教育方法は、時間問わずあらゆる手段を使って自分を倒してみろ。それができれば不可能任務も遂行できる。というものでした。

 

7人は無事にクラウスを倒し、死亡率九割超えの任務を遂行することができるのか。今回はここまでです。

 

 

 

 

クラウスはなぜエリートではなく、落ちこぼれの彼女たちを『灯』へ招いたのか。

 

物々しい雰囲気かと思いきや、キャラクターのせいなのか楽しい場面が多かったです。

 

クラウスの暗殺は毎回失敗に終わりますが、団結力は高くなっていく灯のみんな。

 

 

 

最高難度のミッションに挑むということなので、ハラハラドキドキしながら読めました。

スパイを扱うだけあってエリオは終始、完全に騙されながら最後まで読みました。一番最初の一文にも納得です。

『灯』のその他メンバーの名前が終盤で出てきたのも(クラウスとリリィ除く)、きっとそういう意図があったのだと思いました。

 

あとがきでは近いうちに次巻が出るということなので楽しみに待たせていただきます(^)

 

あ〜面白かった!それでは〜*1..zzzZZ

*1: _ _