明かされたシエスタの死の真相。探偵の遺志を継いだ彼らの前に現れたのは…?物語は終わらない。「探偵はもう、死んでいる。3」
こんばんは。
梅雨明けませんねぇ…( ´△`)
雨の降る量が尋常じゃないので気をつけたいですよね。少しずつ防災グッズ集めてるエリオです。
今日は待ってました新刊「探偵はもう、死んでいる。3」(MF文庫J)を紹介します。まず帯に驚きましたね。ロンブーの淳さんってラノベ読むんですね!エリオが知らない別の淳さんかと思いましたm(_ _)m
表紙のイラスト…気になりますよね〜どんな場面なのでしょうね(知ってるけど言わない)
今回も始めから終わりまで最高に楽しかった&感動しました。
◯
何者かに拉致された君塚君彦、夏凪渚、斎川唯、シャーロット・有坂・アンダーソン(シャル)は監禁部屋で君塚とシエスタの旅の記録を見終えたところから始まります。
「いつか君の眠りを覚ます者の名前は—渚。夏凪渚」
シエスタのその台詞で映像が終わりました。
そこであきらかになったのは。シエスタの命を奪ったのは、
「あたしだ」
そう呟いたのは夏凪。
???
1年前。秘密組織《SPES》との戦いでロンドンにいた君塚とシエスタ。
そこでシエスタを殺したヘルがアリシア自身も知らないアリシアのもうひとつの人格であり…後の夏凪渚だったのです!衝撃!
自分の意志とは関係ないヘルが行ったことだけど、謝り続ける夏凪。
それを斎川が落ち着かせ、ふたりは腰を下ろします。
君塚はこの事実を忘れていた、というより失っていました。
夏渚も覚えていないのは精神的なことを考慮して、シエスタが加瀬風靡に指示をして治療させたと推測する君塚。
そして思います。自分たちを拉致してこの部屋に閉じ込め、映像を流した犯人はどこにいる?と。
急に。4人以外の気配がしたかと思うと、
「お茶会ですか、いいですね。私も混ぜていただきたいです」
そう言って君塚の目の前に立っていた人物は…
「—シエスタ」
メイド服を着た白髪の少女、シエスタでした。
シエスタは死んだのでは?え???
…
場所は変わって5人は喫茶店へ。
生前のシエスタの肉体、記憶、能力の一部を参考に作られた生体アンドロイドでした。(以下《シエスタ》と表記)
アンドロイドとは言え、その動きや喋り方はそっくり。君塚との会話は相変わらずで…(笑)
違うのは君塚のことを「君彦」と呼ぶこと。本物のシエスタなら「君」ですもんね。
日常会話を楽しんでる場合ではなく、君塚は《シエスタ》に聞きます。
誘拐には何か理由があるのか、生前のシエスタの指示なのか。
その答えは、《シエスタ》には彼らに真実を伝える使命が課されていたと。
そして《シエスタ》は
「渚」
「シエスタ様に代わって言います――ありがとう」
あなたのおかげでシエスタの遺志は消えずに残ったと。
それに応えようとする夏凪ですが、言葉は出てこず…
しかし君塚はまだ残る疑問を《シエスタ》にぶつけます。
どうして今になって過去のことを語ったのか、真実を隠していた意図はどこにある?
《シエスタ》の説明によると
・渚のもうひとつの人格ヘルを押さえ込むのに時間がかかったから
・君塚たち4人の気持ちが1つになるのを待っていたから
そして一番大事な理由は、
君塚たちが倒すべき敵、《SPES》の親玉シードが動き出そうとしているからです。
加えて《シエスタ》は言います。
この状況を食い止めるのは探偵の遺志を継いだ渚しかいないと。
渚ひとりが背負う問題ではないと言う君塚に、《シエスタ》は
「渚は、《名探偵》なのですから」
…
……(´-`).。oO(どういうことだ?)
シャルが「連邦憲章(ナニソレ???)に違反するわよ」と《シエスタ》を咎めるも、《シエスタ》は彼らに言いました。
「《名探偵》とは、世界を守る十二人の盾——《調律者》の役職の一つです」
《調律者》は世界に発生する危機に対抗すべく、国際機関によって秘密裏に任命された人物のことです。
シエスタ亡き今、次期《名探偵》は渚が指名されるだろうと《シエスタ》。
そして《名探偵》を継ぐために必要なことは、
「そう、ですね」
と《シエスタ》。続けて
「では先ほど見ていた映像に隠された、間違い探しをしていただきたいです」
君塚たちはどのように手がかりを見つけるのでしょうか。そこに立ちはだかる敵や味方にも注目です。他の《調律者》の登場も!
会話のテンポがよくて楽しく読めました。日常シーンもバトルシーンも本当に最初から最後まで最高でした。ページをめくる手が止まりませんでした。本当にありがとうございました!とても楽しかったです。
渚の「倍殺し!」も聞けます(笑)斎川の話は…泣けりゅ( ;∀;)
もう少し先まで書く予定でしたが、ちょうどいい区切りを見つけまして…短いですがここまでです。
それでは〜ノシ
右目だけで過ごす生活にもだいぶ慣れたエリオでした~