ラノベが読みたい!

好きなラノベを、メディアミックス関係なく。私が読んだラノベのあらすじをもう少し詳しく書いて紹介していきます。 積読消化に追われる毎日。仕事には全く追われていない。

理想を取り戻す。かつて彼女と活動していた頃の。その最中、知ってしまった重要な事実とは「青くて痛くて脆い」

こんばんは。

梅雨が全然明けませんね。8月になっちゃうよ!

まぁわたしの仕事的には涼しい方が助かるのですが。

 

 

今日は実写映画化が決まり、来月に公開される「青くて痛くて脆い」(角川文庫)を紹介します。

作者が住野よるさんということで即買いしたこの作品、ラノベじゃないけどいいよね

 

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青くて痛くて脆い 著者:住野よる



 

 

大学1年生の春。

 

人に不用意に近づきすぎないことと、誰かの意見に反する意見を出来るだけ口に出さないこと。

 

これを人生のテーマにかかげる田端楓(たばたかえで)は授業中とある女性に視線を送っていました。

 

女性の名前は秋好寿乃(あきよしひさの)。同じ1年生。

秋好は田端だけでなく教室中の生徒の視線を集めていました。

 

理由は授業中の講師に突然立ち上がりこう質問したからです。

 

 

「この世界に暴力はいらないと思います」

 

 

質問じゃないぞ…(o;;

ちなみに授業の内容は平和構築論。秋好の発言は子どもの理想論で講師も嘲笑を隠さず、周りの生徒の目も冷ややかなものに。

 

しかし秋好は不機嫌さを表さず、傷ついたような顔をしていました。その顔に田端は彼女に興味を持ちました。

 

 

その日の昼。

食堂でひとり食べているところを秋好に話しかけられたのがきっかけで、田端と秋好はよく話をする仲に。友達ってやつ?

 

それでも。相変わらず授業中に質問(という名の意見表明)をして、秋好は周りから完全にやべー奴という認識をされます。

 

 

そんなこんなで、あっと言う間に2ヶ月が経ち。田端は秋好に授業中に注目を浴びるのを控えて欲しいと言う願いも届かず秋好は理想は追えるところまで追うと言う考えを曲げず

 

それでも田端が秋好の元を離れなかったのは、彼女の純粋で真っ直ぐな姿を見つけてしまったから。

 

 

その日はどのサークルを見に行くかふたりで話していました。そこで田端が何気なく発言したサークルを自分で作ればいいというのを聞いて、早速動き出す秋好。もちろん人数に田端も入れて(笑)

 

ここで田端は秋好に人生のテーマを言います。

これに秋好は意外な反応をします。

 

……え、ちょー、優しいじゃん」

 

目立つのが嫌な田端のため、秘密結社でもいい!と秋好。

定説が曖昧と言う理由で秘密結社の名前はモアイに決まります。

 

田端は自分が望んだ大学生活ではなかったけど、楽しい日々を過ごしていました。

田端は秋好の理想や、真実を追い求める彼女の青さや痛さを認め、信じるまでになりました。

 

 

 

 

 

それから3年。あの時の秋好はもういなくなり、大学4年になった田端。

 

 

え?秋好いなえ?

 

 

就活生になり、面接やら説明会やらで忙しい毎日。それでも内定が決まり、友人の董介にメールをしました。

 

お酒も飲んだせいか、普段考えないことが頭に浮かびました。

自分じゃない、を貫く生き方は間違っていない。はずだ。

 

加えて秋好が掲げていたなりたい自分になる。純粋な理想。更にかつて彼女が言った真っ直ぐな言葉が田端の胸に突き刺さり

それは田端の胸に静かな炎となって燃え始めました。

 

 

自分は変われるのか。なりたい自分になれるのか。

 

 

と心は動かされたものの。何をすべきかわからなかったので、後日董介と内定祝いということでカラオケに行きました。

そこで話題になったのがモアイ。董介はモアイが嫌いなのです。大勢でワイワイして周りへの配慮が欠けることが。

 

そう。この3年間でモアイは大学を代表する巨大組織へと変わったのです。そして理想も変わり田端は早々にモアイを去ったのでした。

 

田端は董介に自分がモアイを作ったと打ち明け、大きく変わってしまったモアイに何か出来ることはないかと相談します。

 

そして、モアイと戦う決意をするのでした。

 

 

少しずつ明かされる田端と秋好の大学生活。

董介と後輩のポンちゃんとモアイを探っていく中、たどり着いたひとつの可能性。田端はモアイにかつての理想を取り戻すことができるのでしょうか???

秋好がもうこの世界にはいないと言った田端の真意とは???

 

 

エリオは途中まで完全に勘違いをしていましたね(何とは言わない)。それがわかってからは一気に読んでしまいました。

後半の舌戦の場面(誰と誰がとは言わない)は本当に青春というかこんなに言いたいこと言い合える人って自分にいるかな?なんて考えたり。

かなりマイナスな感情を扱う作品でしたが、そのマイナスな面から逃げるのではなく、自分で認めることで田端くんは成長したのだと思いました。

 

最後の場面は絶対声かけたんだろうな〜

 

楽しかった〜とは少し違う、いろいろ考えさせられる作品だったと思います。最後はホッとしました。

今後もまったり更新していきます。それではヽ(・∀・)