この世界を変えられるのはスパイだけ。『灯』は迫り来る不可能任務を遂行できるのか!?「スパイ教室02 《愛娘》のグレーテ」
こんばんは。
読書の春、送ってますか〜?(笑)
今日は楽しみにしていましたラノベを無事に読み終えたので紹介したいと思います。
「スパイ教室02 《愛娘》のグレーテ」(ファンタジア文庫)です。痛快スパイファンタジー!
いやぁ今回も見事に騙されましたね(褒めてます!)。先に言ってしまうと表紙の女の子たちは今回活躍しません(!?)なんでも人気投票で1位になったものの、物語の都合上2巻では出せなかったそうで…(2巻のあとがきに記載)
今回はサブタイにも書いてある通りグレーテがメインです。
グレーテは天然?でクラウスとグレーテのやりとりは思わず笑ってしまいました。
グレーテは変装のスペシャリスト。赤髪のスレンダー美人でクラウスに恋心を抱いています。リリィ曰く「男装に向いてる体型」。ひどすぎない???
極度の男性恐怖症(クラウスは別)。
コードネーム《愛娘》は彼女の切ない過去に由来するものです。男性恐怖症である理由もしかり。
…
(1巻で)無事に任務を遂行し、臨時チームだった『灯』は正式に三十九代目『焔』として動き始めた頃。
少女たちは10日間の休暇を経て、再び陽炎パレスに集まり、クラウスから次なる任務の詳細を知らされます。
クラウスは落ちこぼれだけで構成された『灯』のボス(教官)であり、全滅したとされるスパイチーム『焔』の生き残りです。極上だ、が口癖。
『灯』の当面の目標は『焔』を壊滅させた集団『蛇』の捜査ですが、まずは目の前の任務から。
次の任務について話そうとしたクラウス。陽炎パレスに集まった少女たち…のはずが居たのはリリィだけ。
と思いきや隠れていた少女たちは一斉にクラウスに襲いかかります!
前巻でクラウスが少女たちに言ってましたよね、
「僕を倒せ」
という訳で今回も手段を問わず襲撃するのですが、あえなく失敗。
そんな少女たちにクラウスはコツを教えるのですが、
「奇襲はふわっとやる。以上だ」
…そうだったこの人の説明感覚的すぎて全然わかんないんだった(^-^;
気を取り直して。クラウスから少女たちに次の任務の説明をします。
正式なチームになって最初の任務!と意気込む少女たち。しかしクラウスは
「初任務なら終わったぞ?」
……え?
これから行う任務は6つ目なんだってーすごーい
クラウスは少女たちの休暇中も任務を遂行していたのであった…
しかし、これから行う任務はクラウス1人では無理だと内閣府の対外情報室の室長Cに言われたため、少女たちを任務に向かわせるという苦渋の決断をしたのでした。こうしている間にもガルガド帝国からスパイが送り込まれ共和国が侵攻されているのだから。
そして次の任務は「暗殺者殺し」です。
ターゲットの名前は「屍」。共和国の政治家を殺した人物です。
この情報を掴んだ仲間は殺され、それを引き継いだ者も殺されたため、不可能任務に。
その不可能任務を行う前に国内に潜むスパイの摘発をすることに。彼らを殺すのではなく捕縛するというもので。
クラウスはリリィを連れてスパイの潜伏先へ向かいます。
リリィの任務は1時間ほど街を散策し飲み物を購入して戻ってくるという…お使いじゃん!(笑)
そして順調にスパイを摘発し、身柄を仲間に引き渡し無事に任務完了…と思いきや不覚にもリリィに毒針を刺されます。
リリィはクラウスがそう命令したと言っていて(???)
それを聞いたクラウスはすぐに理解します。クラウスとリリィが2人ずついると。
その正体はグレーテで彼女の完璧な変装で見事に騙されたクラウス。この計画もグレーテが立てたものです。しかし毒は完全に回っておらず、結局少女たちの襲撃(リリィだけ知らされず)は失敗に終わります。
その時に明らかになりました。クラウスが『焔』が壊滅してから休むことなく…約15ヶ月も働いていたことが。
クラウスの複雑な胸の内。リリィたちがまだ任務を遂行する実力に達していない。しかしクラウスには確実に疲れが溜まっているのです。
「僕はお前たちを頼れない」
…
とは言ったものの、迫り来る「暗殺者殺し」の不可能任務。
その時クラウスはふと思いました。今日の自分の任務は誰にも話していない。グレーテはいつ計画を立てたのか。
「2秒……それが、今回の計画を練り上げた時間です……」
と答えるグレーt
2秒!?!?
これを聞いたクラウスはグレーテに協力を頼みます。彼女がこのチームを次の段階に進むためのキーパーソンであると。それには彼女の強い覚悟が必要でもあります。
こうしてクラウスは少女たちに次なる任務の説明をします。
今回の任務は8人全員ではなく、4人。
「現時点における-『灯』最強の4人で暗殺者に挑もう」
しかし。選抜された4人は実力に不安なメンバーで…
不可能任務、無事遂行できるのでしょうか???
教え方は相変わらずだけど、しっかりと彼女たちのことを見ていたクラウス。
不可能任務に臨むという緊迫した場面ではあるけど、微笑ましい場面もありました。
少女たちはクラウスの力になりたいけど、自分たちだけではまだ実力が足りない。
クラウスは少女たちに任務を任せたいけど、彼女たちが死んでしまったらと考えると任せられない
という葛藤シーンは個人的には結構ウルウルきましたね( ;∀;)
3巻も楽しみです。それでは〜ノシ