わたしたちの田村くん
こんばんは。今日暑かったです。ホント…
今日は「わたしたちの田村くん」(電撃文庫)を紹介したいと思います。
以前投稿したとらドラ!と同じ竹宮ゆゆこさんとヤスさんコンビのラノベです。おかしくもちょっと切ないラブコメです。全2巻。
〇うさぎホームシック
7月。
中学3年生の田村雪貞は三兄弟の次男。長男は秀才、三男はスポーツ万能、次男の雪貞は…特にパッとしない普通の中学生。凡庸ね。
小学生の頃はファーブル(博物学者。昆虫研究の先駆者)の再来ともてはやされた、いわゆる神童というやつですかね
そんな雪貞は親友の高浦真一から、学年内では中学最後の夏ということで多くのカップルが誕生し、告白ブームが来ていることを知らされます。
この波に乗って非リアを脱出しようと言う高浦に、雪貞はクラス内を見まわし絶望して諦めかけたその時、
雪貞の顔面に何かが飛んできます。
それは風で飛ばされた進路調査票でした。
その持ち主は松澤小巻(表紙左)で、初めて会話した雪貞は儚げでかわいい彼女とリア充になることを決意します。
さっきの絶望はなんだったの?(・_・;)
ですが高浦は松澤が毎回進路調査票の第一志望校に「故郷の星へ帰る」と書くような不思議ちゃんだからやめたほうがいいと雪貞に言うのですが…
冗談のわかるいいやつだ!ロマンチックで女の子らしいと雪貞。
完全に恋は盲目ですね(-_-;)
翌日。朝から松澤がグラウンドで走っていると高浦から聞いた雪貞は、早速親睦を深めようと一緒に走るのですが
陸上部の松澤には全く追いつけず…
次の日は松澤より先に来て待っている雪貞…って、アプローチの仕方間違ってません??頑張るベクトルが違うよぅ
ある日の放課後。雪貞はクラスの女子から松澤が高校を受験せず、担任と面談室で言い合いになって泣きながら叫んでいたと聞かされます。松澤の成績は学年トップです。これは…
急いで面談室に向かおうと階段を駆け上って行く途中、ちょうと階段を下ってくる松澤と鉢合わせ、その顔には涙が。
その対面も一瞬で彼女はそのまま階段を駆け下りていきました。
色々悩んだ結果、次の日も雪貞はグラウンドで走っていると少し遅れて松澤がやってきます。
その日は珍しく松澤から話しかけてきました。昨日の真相を問う雪貞に松澤はいきなりこう言ったのです
私、宇宙人なの。と
この発言の背景には切ない事情が…
とりあえず1章はここまで。
〇氷点下エクソダス
2章の方は1章の話から半年後、受験直前のバレンタインデーから始まり、ヒロインは松澤から相馬広香(表紙右)になります。
その日相馬は好きな人に振られ、その家の窓ガラスを石で割り、そこへチョコを投げ入れて帰るっていう…なかなかのやべーやつです。
その家ってのが田村家で、好きな人というのが雪貞の兄、直(なお)。その一部始終を雪貞は自分の部屋からしっかり見ていました。ちなみに窓が割られたのは雪貞の部屋の窓です(笑)
それから雪貞は晴れて高校生に。そして自己紹介の時に、相馬が同じクラスだと気づきます。
相馬は美人なのですが、他人を寄せ付けない言動に早速孤独に。戦場ヶ原のようなツンドラですね。
クールな一匹狼を気取っている相馬に「お前の秘密を知っている」と言って勝ち誇る雪貞。相馬は雪貞が田村直の弟だとはまだ気付いていません。
それから田村家が”あの”田村家だと知った相馬は衝撃を受けます。そこに畳みかけるように言いたいことを言う雪貞。おいおい…
しかし言い返すと思いきや、
ごめんね
と一言。完全に面食らう雪貞でした。
相馬は乱暴者で何を言っても傷つかないとタカを括っていたので、言い過ぎたと本当に後悔する雪貞。
その翌日。いつものように雪貞が家を出ると…
相馬広香が自転車で迎えに来て笑顔でこう言うのでした。
「乗って、後ろ」
ツンドラが溶けてデレ始めた!?
これ以外に番外編で高浦家の話があります。そこに登場する高浦真一の妹で中二病の伊欧(いお)がいるのですが、まさかのとらドラ!スピンオフに出てきたときは嬉しかったですね。
今回は1章が不思議ちゃん、2章でクールなツンドラ少女とヒロインが変わったため、それぞれの話を途中まで書くことにしました。なのでかなり長文になりました。
それでは~(-_-)zzz
次回の投稿はわたしの都合で一週間後を予定していますm(_ _)m