もう一度あの頃へ。今度は自分の気持ちに嘘をつくと決めた「二度めの夏、二度と会えない君」
こんばんは。冴えカノ映画の特典小説を全部手に入れご満悦のエリオです。え?8周目特典?し、シラナイネー
前回は前置きが長かったので、今回はすんなり行きますよ〜
今日は「二度めの夏、二度と会えない君」(ガガガ文庫)です。
…今冬なんだけど〜とか言わないで!(>人<;)
全1巻。確か実写映画化してます。あと漫画化も。
タイトルから想像できますが、ループものです。タイムリープ。やっぱりやり直すのは高校生からなんですよね。青春成分多めですもんね。
高校3年生の10月。
文化祭の打ち上げで篠原智の家で闇鍋パーティをしているところから始まります。闇鍋は…二度としたくないですね(´△`)それはそれはとんでもないゴミ鍋でした。あぁ懐かしい…それは置いといて。
この作品も例に漏れず…森山燐(表紙の子)は闇鍋にコオロギを持ってきたのです。魚にあげるエサ用の…おぇ
この色々とぶっ飛んでそうな燐は高校3年生の夏に転校してきて、バンド活動禁止のこの北高で
バンドを結成し文化祭で演奏する
と宣言した阿保なのです。そして音楽大好き。理由は大好きなバンドが北高出身だから。
見た目とのギャップがすごいです。でも体力は見た目通り。長らく病院暮らしをしていました。不治の病を患っています。
この打ち上げは文化祭のバンド演奏の成功を祝うものです。智はギター、燐はボーカル。
地獄の闇鍋ぱーちーの片付けが終わり、燐はお腹が空いたと言います。そのわがままに智は付き合いふたりはコンビニへ。
買い物を終えそのまま家に戻ると思いきや、二駅先の大学まで歩こうと言う燐。
大学に着いたら燐は智に絶対大学に合格してね、と言います。この大学ではありませんが。
二駅分歩いて疲れたのかフラつく燐。帰りは電車を使い燐の家まで送っていった智なのですが…
燐が段差で転んでしまいます。
転んだ燐の手を掴む智ですが、その手に力はなく燐は目覚めませんでした。
燐は救急車で運ばれそのまま入院することに。あんなに元気だった燐がなぜ急に?と思う智ですが、実は転入手続きが終わった頃から燐の身体に異常が見られ、彼女は治療を拒否して学校生活を選んでいたのです。
一気に表情に陰りが見えるようになり、声も小さくなってしまった燐。そしてもう心残りがないと智に言います。そして最後のお願いでバンドを続けて、とも。
その言葉が心に刺さった智は…
「俺は、お前が好きだよ」
ずっと好きだったと。でもその時燐の顔は見ずに自分の手元しか見てなかった智は燐の表情に気付きませんでした。表情が硬く、強張っていたことに。
燐はなんで、なんでそんなこと言うの?と明らかに非難と拒絶が混じったことを言いました。
このバンドはふたりの他に、ベース担当の石田六郎、ドラム担当の花京院姫子がいます。
取り返しのつかない発言をしてしまったと気付いた智ですが、時すでに遅し…
燐の出てってよ、と言う言葉を受け病室を出ます。そこへタイミングよく登場した智の幼なじみで生徒会長の菅野瑛子に後を任せて。
その翌日。燐の容態が急変し、そのまま亡くなってしまいます。お葬式の帰り道、会長が燐の両親から智へ預かったものがあると言って、智に封筒を渡します。
会長と別れてから智は封筒の中身を確認します。そこにはただ一言、
ごめんなさい
とだけ書かれていました。
それから2ヶ月。季節は冬。智は学校に行かず、バンドメンバーにも会わず…ただ部屋で無為な時間を送っていました。
そして窓の外には雪が。智は夏の面影が無くなった町を歩こうと出かけます。
意味もなく歩いていたはずが、気が付けばバンドメンバーのたまり場になっていた楽器店にたどり着きました。しかしそこには「テナント募集」という張り紙が。
思い出が無くなったことにイラつく智。それと同時に後悔が彼を襲います。そしてたどり着いた場所は、大きな川。燐と初めて出会った場所。
その時。
燐が歌う声が聞こえたような気がして。その声のする方へ一歩踏み出す智。
しかし、足を滑らせて土手を転がり落ちてしまいます。そして頭に強い衝撃を受け…
サトシは めのまえが まっくらに なった!
意識を取り戻した智ですが、すぐ違和感に気付きました。場所はさっきの土手なのですが、暑いし、手にはギター。
それから自分に話しかけてくる燐。
…燐!?!?
思わず燐に手を伸ばそうとしますが、これは夢に違いないと止まる智。
そんなことはお構いなしに質問攻めする燐。
(智は逃げるを選択)
うまく にげきれた!
逃げないと燐への溢れる想いを抑えられそうになかったから。家に帰った智は新聞やネットを使いますが、どう調べても日付は過去であるはずの6月下旬。
智は考えます。どうやら半年分の記憶を持ったままタイムリープしたようだと。そしてこれはチャンスであると。
この世に伝えてはいけない気持ちがあると知った智は自分に嘘をつくことを固く誓います。
そして二度めの高校3年生の夏が始まるのです。
今更ですが、このラノベの作者は赤城大空さんで「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」(同レーベル)を書いています。
全然ジャンルが違いますね(゚o゚;;「下ネタ〜」の方はまだ読んだことがないので、機会があれば読みたいと思います(読まないやつ)
ま、まずは家にある積ん読が最優先だから!!
とてもわかりにくい例えですが(分かる人には分かる)、返本の2号箱ダンボール二箱以上分の積ん読あります!!
喜んで言うことじゃないね(´・_・`)
ぐんない*1..zzzZZ
*1:_ _